この発表を大変な驚きをもって知りました。 インドネシアのカリマンタン(別名ボルネオ、Borneo)島で発見された人骨から、約3万1000年前に足の切断手術が成功裏に行われていたことが明らかになったとする論文が9月7日、豪グリフィス大学などの研究チームにより英科学誌ネイチャーに発表されたのです。 これまで確認されていた最古の切断手術は、フランスで発見された約7000年前の人骨に対するもので、今回の発見は太古の医学史を塗り替えるものとなります。 従来こうした手術は、定住型農耕社会でのみ行われると考えられていたのですが、今回の研究からは、石器時代のカリマンタン島に住んでいた狩猟採集民が、人体の構造や…