4匹のこぐまに、くまのおじいさんが本を読んであげました。 その本は『りっぱなくまがするべきことがよくわかるほん』。 よく木にのぼり、よくひるねをし、よくさんぽし、よくさかなをつるべしと 4カ条が書かれていました。 こぐまたちは立派なクマになれるように、努力しましたが、 どれも上手くいきませんでした。それどころか、面白いと感じませんでした。 こぐまたちはその代わりに、それぞれの特技を極めました。 ひとりのくまが、もうひとりのくまを空中に放り投げ回転したり、 なわでわっかをつくったり、木でバイオリンを作って奏でたり、 さらには、その特技を一本縄の上でも披露できるようになったこぐまたち。 こぐまたち…