2005年4月25日午前9時18分、兵庫県尼崎市で日本の鉄道史上最悪級の事故が発生しました。 JR西日本の福知山線(JR宝塚線)5418M快速電車が、制限速度を大幅に超過したままカーブに進入し、脱線・横転。電車は線路脇のマンションに衝突し、大破しました。 この事故により、107名が死亡、562名が負傷。犠牲者の多くは通勤・通学中の乗客であり、日本の鉄道史に深い爪痕を残しました。 事故の経緯――スピード超過と制御不能 当該列車は、大阪発・宝塚行きの快速電車で、7両編成の201系電車でした。 午前9時13分頃、列車は伊丹駅を約1分30秒遅れで発車。運転士は、遅れを取り戻そうと無理な加速を続けました…