午後3時11分、南米の大地が裂けた 1960年5月22日、日曜日の午後3時11分(現地時間)。南米チリ南部の都市バルディビアを中心に、地球史上最大の地震が発生しました。 マグニチュード(M)9.5——この数値は、人類が記録した中で最も強力な地震でした。地震発生と同時に、大地は揺れるというよりも「波打つ」ようにうねり、地面が裂け、建物は音を立てて崩壊していきました。 3分間続いた「終わりのない揺れ」 普通の地震では数十秒ほどで揺れが収まります。しかし、この地震は3分以上にわたって揺れ続けたのです。 ・巨大な地割れが発生し、道路は寸断・建物は次々と倒壊し、街全体が瓦礫の山に・電柱や橋が崩れ、ライフ…