2001年9月11日――朝の静寂を破る一撃 2001年9月11日、アメリカ東部時間午前8時46分。ニューヨークの青空を切り裂くように、アメリカン航空11便がワールドトレードセンター北棟に激突しました。数分後、CNNをはじめとするテレビ局が映し出したのは、炎と黒煙を噴き上げる超高層ビルの姿でした。 「オフィスでコーヒーを飲んでいたら、突然、爆発音が響いた。窓の外を見ると、炎と煙が上がっていた。何が起こったのか理解できなかった。」(生存者の証言) まだ事故と思われていた9時3分、ユナイテッド航空175便が南棟に突入。2機目の激突により、これはテロ攻撃だと誰もが確信しました。ニューヨークの街中では、…