最近報道番組を見ていると、岸田首相の発言であった「貯蓄から投資へ」に対する報道が結構な頻度で取り上げられています。私が見ている番組では多くの場合、街の人の話として、「投資に回せるほどのお金がない」というコメントを載せて、若干否定的な内容になっていることが多く見受けられました。中にはコロナで所得が減った人も引き合いに出したりしています。 街の人の声は確かに事実なのでしょう。しかし一方で、もうひとつの事実として、二人以上の世帯における1世帯当たりの貯蓄の平均値は1,880万円もあるとのことです。 今回は5月10日公表の家計調査報告(貯蓄・負債編)を見ていきます。 なお、この調査においては貯蓄とは、…