11月に読んだ本。3冊読んだ。 ①『極限の思想 ハイデガー 世界内存在を生きる』高井ゆと里 極限の思想 ハイデガー 世界内存在を生きる (講談社選書メチエ) 作者:高井ゆと里 講談社 Amazon この本を読んだきっかけはポジティブなものではない。 私の好きな作家、笙野頼子の『笙野頼子 発禁小説集』でこの著者が取りあげられていたから読んだ。 差別に対して敏感な感覚を持つはずのこの著者がどういう風にハイデガーがナチスに協力したことを取り上げているのだろう?と興味を持って読んだ。それが、結構冷淡な記述の仕方(日本の研究者が気にすべきことは他にある、みたいな)だったので驚いてしまった(参考文献は提示…