ブログ掲載が遅くなり申し訳ありません。今回から三の本文に入ります。内容は釈宗演が参加し、後に鈴木大拙の渡米の道を啓いたた万国宗教会議の解説です。 19世紀末のアメリカは『大草原の小さな家』シリーズなどで知られる、「プロテスタントの白人家族による西部開拓」というアメリカの創生神話的な時代が終わり、急速に変化する社会する中、これまでのキリスト教を基盤とする価値観から、科学と合理主義を基盤とする価値観へと変貌していきました。 この万国宗教会議は、キリスト教(特にプロテスタント)の優位性を暗に示すのが目的だったとも言われますが、当時の東洋宗教の代表者たちが英語で論理的に自身の思想を述べたことはアメリカ…