「自衛隊最高幹部が語る台湾有事」岩田 清文/武居 智久/尾上 定正/兼原 信克 <所感> 自衛隊の元最高幹部が台湾有事を想定して現実的なシミュレーションを実施。 映画「シン・ゴジラ」では日本の危機管理における意思決定プロセスの脆弱さがシニカルに表現されていた。 一方、本書ではもっとリアルな有事においてせまられる決断が生々しく書かれている。 戦後77年。8月15日に向けて毎年、あの戦争について語られる。 実体験者が少なくなるなかで、その人の証言は貴重だろうが、視点が一方的な面があることは否めない。 戦争の悲惨さと平和の大切さを願うだけでいいのだろうか。 本書のようなシミュレーションを踏まえて、実…