藤井聡太五冠が稲葉陽八段を下す A級順位戦最終局が一斉に行なわれる日は「将棋界の一番長い日」と呼ばれています。深夜まで対局が終わらないことが多いからですが、藤井聡太五冠と稲葉陽八段の対局は、かなり早い終局となりました。 最終局の稲葉陽八段戦は、角換わり腰掛け銀の戦型です。夕食休憩後の稲葉八段の指し手が疑問で、形勢は一気に藤井五冠に傾きました。藤井五冠は最短で正確に寄せ、91手、夜8時前に藤井聡太五冠の勝利。最年少名人を目指す挑戦者になれるかどうかは、広瀬章人八段の結果次第になりました。この時点で、64%-36%で広瀬章人八段がやや有利という形勢。相穴熊でかなり長引きそうな将棋となりました。ちな…