【あらまし】 フィンランドの世界的建築家アルヴァ・アアルトの記録映画。残っている映像や資料、インタビュー、手紙、作品などの資料を重ねて、その生涯を丹念に描く。 【自然との調和】 アアルトの根底には、人間は自然の一部であり、建築や家具は自然に調和して作るべきであるという思想がある。これが人間の身の丈に合った、曲線を多用した新しいデザインに結実した。 住みたくなる家、座りたくなる椅子というのがアアルトの作品である。 今となっては、よく見かける感じであるが、ここが出発点だったのだ。 【仕事人間】 アアルトは、社交的で如才ない人でもあった。各地の有名建築家と知己になり、ニューヨーク近代美術館(MoMA…