95年、まだアンダーグラウンドな存在で、ヒットチャートやメジャーフィールドとは全く無縁なものと思われた日本におけるヒップホップシーン。
そこに正に黒船とも呼べるような革命的なグループがNYクィーンズより確信的に帰国した。それが、DEV LARGE、CQ、MASTERKEY、そしてNIPPSによるBUDDHA BRAND(ブッダ・ブランド)である
彼らはまず、自主制作にて1枚のアナログシングルをリリースした。噂は瞬く間に広がり、ありとあらゆるクラブのターンテーブルに彼らのレコードが乗り出した。
また、彼らのスタイルは、それまで日本語でラップする事の難しさや滑稽さとの葛藤を軽く飛び越え、有無を言わさぬ格好良さを見せつけた。それは本当に衝撃的な出来事で、一気にジャパニーズヒップホップシーンに勢いをつけた。