FTが入手たドイツ金融規制当局BaFinの内部文章によると、 同機関が長年にわたってWirecard社の不正を見過ごしてきた理由として「文化的な背景」に関する偏見があることを示唆している。 BaFinの監視団は2016年5月にドイツの財務省にメモを提出したが、その中の記述で ドイツの金融規制当局は、ショートセラーのほとんどが英国とイスラエル人であることは「印象的」であると同国の財務省に伝えた。 これは匿名の空売り業者がWirecardの犯罪的不正行為を告発する極めて批判的な「ザターラ報告書」を発表してから2カ月半後のことだった。この報告書が発表されるとWirecardの株価は1日で20%以上も…