映画でも小説でも、自身での咀嚼はさておき、他の人はどのような感想を抱いたのかが気になって仕方なく、作品の終わりと同時にラップトップを開いてブラウザの検索窓からすぐにネットの世界に飛び込んで確認作業に取り組んでしまう。するとそこには、真偽を確かめる術はこちらには無いのだけれど、それなりの専門家並みの分析を言葉巧みに説明している人々が居てくれて、非常に助かる反面、こちらの様々な不足を思い知らされ悔しい思いが残るのも事実だ。 そんな他人のことなど気にせず、自分の思考を自分の言葉で表現すればいいのに、彼らに比べれば何も記すことなどないし、第一私の視点は誤りで溢れかえっているかもしれないので尻込みし、逡…