Night Owl(ふくろうの目)シリーズでは、一番バランスの良い機種だと思われる。 曰く「光学性能は素晴らしいが重い」「採算度外視で作った」「鉛レンズの最終形」として有名。56mmレンズの分解能によるシャープさと多彩な物質の質感表現に優れるが、それを堪能するには、1)重さ(1.45kg)、2)逆光に弱い(接眼の迷光に難)、3)色収差という三重苦を上手く制御する必要がある。 当初は、逆光に弱く色収差が消し込めず、ふくろうの目と銘打って、薄暮〜夜に使ってね、と逃げたのではないかと邪推したが、使い込むと良い面も見え、気が付くと手を伸ばしてしまう。 FL以降のフラッグシップ機と比べると、逆光に弱い。…