時の流れでは癒されない心の傷:児童虐待の神経生物学的考察 中編Martin H. Teicher, M.D., Ph.D.(マーティン・H・タイシャー医学博士)の研究より ①からの続きです🐹 異常の連鎖 タイシャー博士の研究、および他の科学者の研究は、幼少期の虐待に関連する脳の異常のコンステレーション(一見無意味な複数の物質の配列が実は全体的な意味を持っている等を指す用語)を明らかにしている。それは次の主要な構成要素である。 辺縁系過敏症:側頭葉てんかん(TLE)を示唆する症状の有病率が著しく増加し、臨床的に有意なEEG(脳波)異常の発生率が増加することで症状が明らかとなる。左半球の発達と分化…