現代の経済構造は、人が合理的に活動する限り、国民を貧しくする方向へ機能する。 これは前回の記事でまとめた通りだ。 1929年に発生した大恐慌は、富の偏在であるバブルが、大勢の将来への期待を吸って極限まで膨らみ、その期待の形が『借金』という未来の儲けだったことで、それが弾けた時に膨大な負債をまき散らすことになった。 ――けれど、それは確かに現代までの経済史における、人類史上最大の悲劇を作り出したのは事実だが、同時に、『富の偏在』という視点で考えるならば、『弾けて終われる』バブルでもあった。 大勢を破滅させ、自殺者を出し、株に関係ない物まで巻き込み、世界経済まで巻き込んで数十年の傷跡を残した、世界…