EntraID

Microsoft社が提供するクラウドベースの認証サービス「Microsoft Entra ID」の多要素認証(MFA)に関して、先日認証アプリのパスワードレス設定を検証しました。事前確認不足によりトラブルが発生してしまい、幸い自己解決できましたので、参考まで対処方法を紹介します。 ・操作環境： ・OS：Windows 11 ・Webブラウザー：Edge・使用プラン：Microsoft 365 Business Premium(試用版)・MFA方法：Microsoft Authenticator(スマホアプリ) 試したこと:MS Entra IDの認証アプリのパスワードレス設定を実施した 発生…

「Microsoft Entra Connect」(旧Azure AD Connect)のバージョン2.3.20(2024年7月リリース)へのアップグレード中に発生したエラーと対処方法を紹介します。同じエラーに遭遇した方の参考になれば幸いです。※作業画面のない文字とリンクばかりの記事となりますこと、ご容赦ください。 Microsoft Entra Connectについて アップグレード中に切断エラー発生 エラー原因はTLS1.2未対応と判明 レジストリキー調整により、エラー解消 コネクタが見つからない旨のエラー(参考) アップグレードモジュールからのRemove⇒Repairの挙動(参考) 2…

前の記事の追加情報として、Microsoft Entra IDのアカウントをGoogle Workspaceへ自動プロビジョニングするための設定を紹介します。これにより、Microsoft Entra IDのアカウントを作成すれば、Google Workspaceのアカウントも自動作成されます。 ・操作環境： ・OS：Windows 11 ・Webブラウザー：Edge・使用プラン：Microsoft Entra ID P1(試用版)・対象アプリ：Google Workplace Business Starter(試用版)※Microsoft Entra IDからGoogle Workspace…

前回の記事の続きになります(今回はSAMLの設定)。 MS Entra ID管理センターでSAMLの設定を行う Google WorkspaceでSAMLの設定を行う MS Entra ID管理センターでSAMLの設定確認を行う マイアプリからSAMLの動作確認を行う SAML証明書の更新について(参考) おわりに MS Entra ID管理センターでSAMLの設定を行う この記事ではSAMLの設定方法を紹介します。WebブラウザーよりMicrosoft Entra管理センターにアクセスし、左メニューの[ID>アプリケーション>エンタープライズアプリケーション]を選択し、サブメニューの[概要]…

前の記事の続きになります。 MFAとセルフパスワードリセットの認証方法ポリシーの移行(参考) MS Entra管理センターでセルフパスワードリセットを有効化する ユーザー環境でパスワードリセットを試す 認証アプリ導入済スマホの機種変更時・紛失時の対応(参考) おわりに MFAとセルフパスワードリセットの認証方法ポリシーの移行(参考) 前の記事の工程3の[認証方法>ポリシー]画面において、MFAとセルフパスワードリセットのポリシー管理が移行されるというメッセージが表示されていました。今回は従来の画面でこれらの設定は行っておらず、移行の必要性がありませんので、[移行の管理]から従来の画面での運用を…

Microsoft社が提供するクラウドベースの認証サービス「Microsoft Entra ID」の多要素認証(MFA)とパスワードのセルフリセットの設定方法を紹介します。・操作環境： ・OS：Windows 11 ・Webブラウザー：Edge・使用プラン：Microsoft Entra ID P1(試用版)・MFA方法：Microsoft Authenticator(スマホアプリ) MS Entra管理センターでセキュリティの既定値を無効化する MS Entra管理センターでMFAの条件付きアクセスポリシーを設定する MS Entra管理センターで認証方法ポリシーを設定する MS Entra…

前の記事の続きになります。 MS Entraのカスタムドメイン設定で、TXTレコードを確認する MSシステム管理者のユーザープリンシパル名を変更する MS Entraのユーザー・グループを作成する 作成したユーザーでMS Entraにサインインする Entraの無料プランでテナントを作成できない件(参考) おわりに MS Entraのカスタムドメイン設定で、TXTレコードを確認する 以下画面のように、Microsoft365管理センターのカスタムドメインは未確認の状態だと思います。ドメインプロバイダーでのDNSレコードの設定から10分位経つと、カスタムドメインの画面で[確認]ボタンが押せるよう…

【インシデントに関する情報】 Notice of Recent Security Incident | Fortinet Blog Fortinet Confirms Customer Data Breach via Third Party フォーティネットは、今週「フォーティビッチ」というやや派手なあだ名を使うハッカーがBreachForums経由で440GBの情報を漏洩したことを受けて、「少数」の顧客に属するデータが侵害されたことを確認した。ハッカーは、Azure SharePoint サイトからデータを入手したと主張し、身代金要求について同社がハッカーとの交渉を拒否したため、データを漏洩…

※この記事は私が以前に投稿した「既存の独自アプリを変更せずSSOを実装する-1 SAML基本編」の続きの記事となります。 今回は、Linux上で動作するWebアプリに対して、実際にEntra IDとSAMLを使ったSSOの実装を行ってみます。 SAMLの実装は、Apacheに対応したSAMLモジュールとなる「Apache Mellon」を使用します。 前提条件 実装 SSO用モジュールのインストール～Apache Mellon構成 Entra IDにてアプリの登録～SSO設定 Apache 設定ファイルの編集 動作確認 Assertionの確認 まとめ 参考情報 前提条件 事前に、以下の条件が…

カスタムドメイン設定とADのユーザーを同期したり 前回の記事： yajimanji.hatenablog.com

何がすごい？ 安い：使った容量分の課金。10TBで月額4万円ぐらいらしい。 速度：早いらしい。公式情報。実測してみたい 可用性：たぶん高い？設定しながら調べてみる 安全性：通常のWindowsファイルサーバー同様にアクセス制御をADのグループで行えるらしい。本当だったらすごい

はじめに Webアプリケーションにおいて、セキュリティとユーザー管理は重要な要素です。 特に外部ユーザーを含む広範囲のユーザー層に対応する場合、効率的なユーザー登録システムが必要です。 セルフサービスサインアップ機能を使用すると、以下の要望を実現することができます。 ・EntraIDに登録したユーザーだけWebアプリにアクセスできるようにしたい。 ・外部ユーザーもユーザー登録すればWebアプリを利用できるようにしたい。 ・外部ユーザーは自分でEntraIDにユーザー登録できるようにしたい。 こんな要望があるなら、セルフサービスサインアップ機能の利用も検討してはどうでしょうか。 はじめに セルフ…

今回Windows11初期セットアップでMicrosoftアカウントでセットアップを進めることになったので、ローカルアカウントへのサインインに切り替えた手順をご報告します。

概要 本ページはAzure FunctionsやApp Serviceにおいてロールを用いた認証認可を実装する方法を紹介します。 目次 概要 目次 処理の流れ 1. ユーザーがアプリケーションにアクセスする 2. Easy Authによるユーザー認証（authN） 3. トークンの発行 4. Easy Authによる認可処理（authZ） 5. アプリケーションでの認可処理 実装 1. Azure Easy Auth 2. Microsoft Entra管理センター 3. 認可プログラムの作成 まとめ 処理の流れ Azure上において認証認可を実装するために大まかに以下の手順で行います。 Az…

タダです. Amazon Workspaces(以下,Workspaces)のログインを Microsoft EntraID の SAML 認証で設定する事があったので今回は SAML 認証設定編です.なお,前回記事は以下になります. sadayoshi-tada.hatenablog.com Workspaces のログインを SAML 認証設定でやること 以下のドキュメントにステップが書かれているため,この記事でも沿って書いていきます. docs.aws.amazon.com 設定工程 事前準備 事前準備として Microsoft EntraID のエンタープライズアプリケーションから S…

タダです. Amazon Workspaces(以下,Workspaces)を試す機会が久々に巡ってきて,Microsoft EntraID の SAML 認証を設定する事があったので2回に分けて書いていきます.この記事では,SAML 認証の前の準備編になります. docs.aws.amazon.com Workspaces と SAML との統合の準備で行うこと EC2 Windows Server で Active Directory を設定する 参考記事 AD Connector で EC2 に接続する まとめ Workspaces と SAML との統合の準備で行うこと まず,Work…

パスワードレス認証、憧れますよね。 最近ではIPAの資料に取り入れられていて、ますます大衆的な存在になってきています。 パスワードレスの細かい話は置いといて、この記事では、 Microsoft 365環境で、Entra joinをした端末のWindows Hello for Businessの認証プロセスでは何が起きてるの？ という話です。 基本的にMicrosoft Learnを少し砕くだけです。 Learnの和訳読むよりかは得るものが多いとイイナと思います。 先に参考資料です。 learn.microsoft.com jpazureid.github.io サインインについて さて、ここか…

はじめに 考え方 1.メールを作成する 2.メールの設定値を取得する さいごに はじめに Outlook にはメールを日時を指定してスケジュール送信する機能があります。このスケジュール送信メールをPower Autoamte クラウドフローから作成することができます。 ↓ 考え方 Office 365 Outlook コネクタには該当するアクションはありませんが、Microsoft Graph APIを利用することで実現が可能です。 ※「HTTP with Entra ID (preauthorized)」コネクタを利用するため、Power Automate Premium 等の単体ライセンス…

タダです. Bytebase のログイン方法は基本メールアドレスとパスワードによるログインになるのですが,Enteprise プランにすることで SSO を使えるようになります.トライアルで SSO を試してみたので備忘録にまとめます. Bytebase の SSO 概要 Bytebase の SSOでは以下のプロトコルをサポートしています.この記事では Microsoft EntraID の OIDC を使って SSO を設定します.Bytebase のドキュメントに Microsoft EntaID の記載がないためこの記事にまとめておきます. OAuth 2.0 OIDC LDAP ww…