長い名前ですが、新生児-乳児食物蛋白誘発性腸炎(FPIES)という病気があります。FPIESは、乳幼児期に発症する食物アレルギーの1種です。典型的には、原因食物の摂取から1-4時間後に、大量に嘔吐して、顔面蒼白、ぐったり、血圧低下、下痢などを伴います。牛乳、大豆、米などが主な原因として知られています。 アレルギーと言われると想像するアナフィラキシーや蕁麻疹などの即時型アレルギーと異なり、発症までにある程度時間がある遅発型アレルギーなので、診断が難しいことがあります。(そもそも何時間も前に食べたものが原因と思わないことも多い。)また、患者は一見すると、重症感染症を疑うような症状を呈しており、FP…