三菱GTOの姉妹車として登場した2ドアスポーツクーペ。
FTOという名称は昔存在したギャランFTOからとられたものとされている。駆動形式はFFのみ。
GTOはディアマンテベースだが、FTOはミラージュベースである。
そのためミラージュや、ミラージュの兄弟車であるランサー(ランサーエボリューションを含む)のパーツ流用も可能で
FTOの社外製のアフターパーツが少ない中で、この要素は非常に重宝されている。
基本的には200馬力のMIVEC搭載V6-2000ccエンジン、170馬力(後に180馬力)の非MIVEC V6-2000cc、125馬力の直4-1800ccエンジンの3種から構成されている。
国産量産車では初めてマニュアルモード付きATを搭載したモデルであり、そのためFFスポーツというカテゴリにありながらシェアの約7割はATだった。
中古市場でMTを探すことが難しい車でもある。
年代によって前期・後期と分けられる。
後期型ではフロントマスクが改められ、よりダイナミックな印象に(非MIVECのV6-2000ccエンジンの馬力がアップされたのも後期型から)。
最上グレードであるGPXに加え、スポーツグレードであるGPバージョンRが追加されたのも後期型からである。
さらに4ATを、一部グレードを除き5ATとしている。
発売年である1994年には日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞。
しかし2000年に生産中止。
GTOが排ガス規制の問題で生産中止に追い込まれたのに対し、FTOは側面衝突安全性が基準に達していなかったためとされている。
(達することは出来たが採算が取れないため販売の継続がされなかった)
※ちなみに、FTOのV6エンジンはマフラーを社外品に交換するとフェラーリのようなサウンドになるといわれている。
同じくV6ながら小排気量であるマツダ:ユーノスプレッソ(V6-1800cc)や、三菱:ミラージュロイヤル/ランサー6(V6-1600cc)ではそのサウンドにはならず
偶然の産物ともされている。