FreeBSDをベースとしたオープンソースのNAS用OS。
単機能ではなく、samba(Windows共有)はもちろん、rsync、UPnP(DLNA)、DAAP、BitTorrent等の機能や、ZFS、iSCSI等エンタープライズで使われる機能を持ち、Webベースの画面でかなりの部分まで管理・設定がができるようになっている。
古いPCを活用したお手軽NASから、一部の企業ユースまで幅広く使われている。
0.7.x系を主に開発していた方がLinuxベースにしたNASOSを開発するためにFreeNASの開発から離れ、その際にPC-BSDのiXsystemsがFreeNASの開発を引き継ぎ、8.0系として開発を開始している。
一方FreeNAS0.7.x系も、iX Systems がFreeNAS8として開発を進め初めた後もdaoyama氏など有志が開発を引き継ぎ引き続きバージョンアップが続いていたが、2012年3月、NAS4Freeとしてフォーク、新たな名称で独立した。
そのため、現在は主に2バージョンが存在する。
従来からのFreeNASの流れを汲むバージョン。
ベースをFreeNAS7.x系を使用している。
Legacyと名前が付いているが、7Sバージョンと呼ばれるFreeBSD 9.x系統の新たな機能(ZFS v28など)を取り込んだNightlyバージョンが存在していた。
その後、FreeNASProjectから離れ、NAS4Freeと言う名前でフォーク、主要開発者が移り開発が続いている。
なお、現在FreeNASコミュニティでは、Legacy系の開発が収束・NAS4Freeに移ったことを受け、セキュリティアップデートが提供されていない事を理由にFreeNAS8、あるいはNAS4Freeに移行するようユーザに呼びかけている。
FreeBSD 8.2系をベースに、iXsystemsが主に開発しているバージョン。
エンタープライズ用途に耐える事をターゲットとしており、コンセプトは同じにしながら、0.7.x系とはWebGUIなども一新し、作り直されている。
従来のFreeNASでは搭載していた、DLNA,DAAP,BitTorrentなどは、プラグイン形式にて利用するようになっている。
(プラグイン機能は8.2から実装された)
なお、FreeNAS 0.7系よりも要求スペックが非常に高くなっている。