本作に出てくる男は、気味悪い形相の朽ちた緑色の男、ハングマン、吊られた男だ。タロットカードの大アルカナ「XⅡ The Hanged Man」のことで、自らを、このカードで明かす。ハングマンは、殺しの依頼人ムリガンまでが鼻を押さえるほどクサイ!ゼニも次元も彼の臭さには閉口していたネ。 ハングマンは、その風貌といい、臭さといい、「ハリーポッターと賢者の石」に登場するクィレル先生を連想させる。クィレルはターバンで隠した後頭部に、あのヴォルデモートがヤドカリした後は、死臭で臭かったらしく、私にはその印象が強烈なので(性格は違うようだが)、本作の「吊られた男」は、カードの意味よりも、同じ死臭のするクィレ…