ベルギービール。白ビールのヒューガルデン・ホワイトで有名。
正確にはフランドル語(オランダ語系)でフーハールデンと読むらしい。
ベルギー北部フランダース地方Brabant州東部Hoegaardenには1700年代に30以上の白ビール醸造所があったが、1957年のTomsin醸造所閉鎖を最後に全て無くなってしまった。牛乳屋のPierre Celis氏が1965年にデ・クライス醸造所(De Kluis)を始め、小麦とカラス麦で作る白ビールを復活。Celis氏は醸造所をInterbrew*1に売却。
2007年、インベブ(InBev)社はヒューガルデンホワイトをリエージュ近郊にあるJupille-sur-Meuse工場での生産に切り替えたが、プラント生産に問題が発生、世界的な供給不足を起こす。「醸造管理、味といった品質上の問題」という説が有力。醸造所閉鎖の反対運動もあり、InBevは2007/09/10に醸造所での生産継続を決定して6億Euroを投資、2007年年末から徐々に問題収束中。
ヒューガルデン・ホワイトの他、ローストモルトで作った禁断の果実(Le Fruit Defendu)、大麦麦芽だけから作ったグラン・クリュ(Grand Cru)、チェリーを使ったロゼ(Rosee)を出荷している。オレンジピールやコリアンダー(パクチー)が隠し味。
De Kluis醸造所売却後、Pierre Celis監修の元、テキサス州オースチン(USA)でCelis Breweryが設立される。Millerが経営に参加したが利益が上がらず醸造所を閉鎖。Michigan BrewingがMillerからCelisブランドを買い取って生産を再開。ベルギーではVan Steenberge醸造所が製造販売。
*1:InterbrewとAmBevが合併して、現在はInBev