『完訳グリム童話集(一)金田鬼一訳』その16 『いさましいちびっこのしたてやさん』〈KHM20〉 【あらすじ(要約)】 夏の朝、ちびの仕立屋さんが一生懸命縫物をしていました。 そこにお百姓さんのおかみさんがジャムを売りに来たので買いました。 仕立屋さんはパンにジャムを塗りますが、食べる前にこのジャケツを仕上げてしまうことにします。 そのうちに、ジャムの甘い匂いにハエが誘われて、パンの上に集まってきたので、仕立屋さんは布きれでハエを叩きました。布きれを見ると、7匹のハエが死んで手足を伸ばしています。自分のいさましさに我ながら感心します。 仕立屋さんは町中に知らせてやろうと、帯を一本縫い上げ、それ…