グリム童話集。原題は「Kinder- und Hausmarchen」。ヤーコプ・グリムとウィルヘルム・グリムの兄弟による再話。 「赤ずきん」「シンデレラ」「ラプンツェル」「ヘンゼルとグレーテル」「白雪姫(厳密には「雪白姫」)」など、有名な話がある。一方で、ただ単に、皆さんが集まって人をやっつける「コルベス様」のような陰惨と言うか不条理なものもたくさんある。
デリケートな話題に触れますので閲覧注意です。 本当は恐ろしいグリム童話と煽られましたが、本当に恐ろしい内容でした。 https://www.poplar.co.jp/book/search/result/archive/3331005.html あらすじ ペロー版とグリム版 全体構成 狼の悪事 童話の教訓 あらすじ 村に小っちゃくて可愛い女の子がいました。 おばあちゃんはその子のために赤いずきんをあげます。 それから、女の子は赤ずきんちゃんと呼ばれるようになりました。 ある日、お母さんからおばあさんの家に荷物を届けるよう、お願いされます。 お母さんは、寄り道をしないことと、家に入る前におはよう…
『完訳グリム童話集(二)金田鬼一訳』その44 『トゥルーデおばさん〈KHM43〉』 【あらすじ(要約)】 昔、あるところに小娘がいました。娘はわがままで小生意気で、両親が何か言っても「はい」と言ったためしがありません。 「あたし、トゥルーデおばさんの噂を聞いてね、ちょいとおばさんとこへ行ってみるつもり。人の話では、奇妙なとこなんだって。家の中には珍しいものがあるって話。行ってみたくて」 両親は厳しくとめて「トゥルーデおばさんは悪人だよ。あんなとこへ行くなら、もう私たちの子じゃない」と言いました。 しかし娘は耳をかさず、出かけて行きました。 トゥルーデおばさんのところへ着くと、おばさんは「おまえ…
『完訳グリム童話集(二)金田鬼一訳』その43 『へんてこなおよばれ』 【あらすじ(要約)】 赤腸詰と肝臓腸詰がいました。 赤腸詰が肝臓腸詰をお客に呼びました。 肝臓腸詰は表の大戸を入ると、へんてこなものが目に入りました。 上がり段があるのですが、一つ一つに何かしら違ったものがいるのです。箒と塵取りが殴り合いをしていたり、頭に大けがをしている猿がいたり、そういったものがいるのです。 肝臓腸詰は勇気を出して部屋に入ると、赤腸詰からもてなされました。 肝臓腸詰は、外の上がり段にいるへんてこなものたちを聞きたいと話を始めました。すると赤腸詰は聞こえないふりや、そんな話はつまらないという様子を見せました…
グリム童話を感じさせる実話。 現在の病室は4人部屋で一人当たりのスペースは3畳程度だろうか。狭いなりに最低限の設備は整っておりちょっとしたビジネスホテルの趣である。ベッドのわきに小さい机もあり、食事やPC作業も可能である。 ある日、机でPC作業を行っていた際に1mmほどの小さいアリが1匹、机上を歩いていた。 (ここは3階だが、、登ってきたのか、珍しいな、、) 可哀想ではあるがここは病院。衛生面で問題がありそうなので、ティッシュで捕獲しゴミ箱へ捨てた。 次の日、机でPC作業を行っていると再びアリが1匹歩いてくる。 (昨日のアリか? ティッシュで捕った際にまだ生きていたのかな?) 再度ティッシュで…
1814年頃の作品です。グリム兄弟が作ったというより、様々な言い伝えをまとめてアレンジしたものの一つになります。 あらすじの前に 第一話 あらすじ 解説 第二話 あらすじ 解説 第三話 あらすじ 構成 画像の元作品 あらすじの前に 原題は、Die Wichtelmännerと言いまして、日本語にすると「男のヴィヒテルたち」です。 参考にしたグリム童話集では、「まほうを使う一寸法師」でした。 ヴィヒテルというのは小さな妖精や小人のことです。 www.young-germany.jp 本作は小人に関する話を集めた短編集でして、全部で三話あります。 「小人の靴屋」はその一話目になります。 「パルプ・…
グリム童話集 5冊セット (岩波文庫) 岩波書店 Amazon 『完訳グリム童話集(二)金田鬼一訳』その42 『名付け親さん〈KHM42〉』 【あらすじ(要約)】 貧乏な人が子どもをたくさんもっていました。なにしろたくさんいて、世間の人を名付け親に頼んでしまったので、また生まれたときにはもう頼める人がだれ一人いませんでした。 途方に暮れ、寝てしまいました。すると、外に出て最初に会った人を名付け親に頼むといい、という夢をみました。 目が覚め、夢のとおりにしようと外に出てみました。そして、最初に会った人を名付け親に頼みました。 その知らない人は水の入った小さなコップを男にやり「これは不思議な水だ。…
『完訳グリム童話集(二)金田鬼一訳』その41 『コルベスさま〈KHM41〉』 【あらすじ(要約)】 昔、牝鶏と雄鶏がいました。旅行することになり、四つの赤い車輪のきれいな車を作って、四匹のはつかねずみにひかせました。牝鶏は、雄鶏と一緒に車に乗り、夫婦で出掛けました。 程なく、猫に会い「どちらへお出掛け?」と言いました。 雄鶏が「村の外れのコルベスさまのお屋敷へ」と返事をすると「一緒に連れてって」と猫が言いました。 雄鶏は「ようござんすとも」と返事をし「落ちるといけないから後ろへ乗ってください。気を付けて、赤い車輪を汚さないように。車輪、行けや。おねず、チューチュー鳴け。村の外れのコルベスさまの…
今回U-NEXT で観たのは「ウルフハンター赤ずきん」 制作:2022年ロシア 視聴した日:2024年9月27日 出演:タイーシヤ・カリーニナ、 ダニラ・ヤクシェフ 、エカテリーナ・クリモワ、 イリーナ・ローザノヴァ、 アレクセイ・バラバシュ、 アレクセイ・セレブリャコフ、 ユーリ・チュールシン あらすじ(U-NEXTより引用) 100年にわたる抗争を続ける人間とオオカミ族は、お互いの土地を荒らさず平和を乱さない誓いを交わすが、オオカミ族は誓いを破り伝説の斧の使い手・ウルフハンターを闇に葬り去った。時はたち、ウルフハンターの娘・赤ずきんは13歳の誕生日を迎え…。
『完訳グリム童話集(二)金田鬼一訳』その40 『強盗のおむこさん〈KHM40〉』 【あらすじ(要約)】 昔、あるところに粉ひきがいました。美しい娘がいて、年頃になったので嫁にやろうと考えました。 程なく、娘を嫁に欲しいという人が来ました。その人はお金持ちらしく、悪い人ではないと思ったので、娘をやる約束をしました。 許嫁の女というものは、相手を愛しく思うのが当たり前ですが、娘はそれ程愛しく思わず、ぞっとするのでした。 ある時その人が「あなたは私の許嫁だが、一度も私の家へ来ませんね」と言いました。 「あなたのお家存じませんもの」と娘が返事をしました。 すると婿は「森の中にあるのさ」と言いました。「…
『完訳グリム童話集(二)金田鬼一訳』その39 『まほうをつかう一寸法師〈KHM39〉』 【あらすじ(要約)】 一番めの話 昔、ある靴屋が悪いことをした覚えもないのに貧乏になってしまい、たった一足の靴をこしらえるだけの革のほかには何一つなくなりました。 靴屋は日が暮れてから、その革を裁って明朝仕事にかかるつもりでした。 朝、仕事をしようとすると、靴は出来上がっていて仕事台の上に置いてありました。 おじさんは不思議で開いた口がふさがりません。靴を調べてみると、手ぎれいな仕事で職人が腕を振るったものとして恥ずかしくないものでした。 そこへ買い手が店へ入ってきて、この靴を気に入り、普通の値段より高く買…