『完訳グリム童話集(二)金田鬼一訳』その51 『柏槇(びゃくしん)の話〈KHM47〉』 あらすじ(要約) 昔、金持ちの男に美しい妻がいました。妻は子供を授かるようにとお祈りしますが、いつまでたっても授かりせん。 二人の家の前に柏槇という木がありました。妻はその木の下に立ち、林檎の皮をむいていましたが、指を切り、血が雪に落ちました。 妻は血を見て、やるせない気持ちになり「血のように赤く、雪のように白い子供がいたらいいのに」と言いました。 1ヶ月がたつと雪が消え、2ヶ月で緑、3ヶ月で花が咲きました。4ヶ月で森の木々が濃くなり、鳥たちが囀り、花は梢から舞い落ちました。 5ヶ月たって、妻は柏槇の木の下…