『完訳グリム童話集(二)金田鬼一訳』その62 『恋人ローランド〈KHM56〉』 あらすじ(要約) 昔、一人の女がいました。魔法使いで娘を二人もっていました。一人は醜く意地悪ですが、実の娘なので可愛がりました。もう一人は美しく気立てがいいのですが、継娘なので憎みました。 継娘がきれいなエプロンを持っていました。実の娘が羨ましくて、あれが欲しいと母にだだをこねました。 「お前のものにしてあげる。今夜姉ちゃんが寝たら、首をちょん切ってやる。お前は床の後ろの方に寝て、姉ちゃんを前の方に押し出しておくんだよ」と婆さんは言いました。 継娘は、隅っこで立ち聞きしてしまいました。 娘は寝る時間がくると先にベッ…