余命僅かだと自覚していたヒロイン・桜良は『共病文庫』と名付けた日記をつけていた。そして、本はあまり読まないと言う彼女が、読書家である”君”に貸した本が彼女の愛読書『星の王子さま』だ。 映画の終盤、『共病文庫』の内容が『星の王子さま』のイラストを模した映像で美しく表現される。桜良の遺書ともいえる『共病文庫』の内容は、そのおかげで、より美しく優しいものとして伝わってくる。そんな気がする。 この場面だけでない。この作品は、透明感ある色使いなど、綺麗な画面で構成されている。余命僅かな少女の単なる悲しい物語ではなく、視聴していて爽やかさを感じたり、優しい気持ちになることができたりするのは、脚本の力である…