組手で相手の攻撃手を受けるとき、玄制流では相手の手を叩き割る積りで弾くように、とよく言われた。大学空手部では、相手が痛みを感じないように柔らかく受け、相手の力の方向を変えるように、と教えられた。相手の突き手を弾くのではなく、押さえ込む積りで下段払いすれば、相手の体制を崩すことができ、転がすこともできるようになる。ただ、これは一般に通じるのか、疑問だった。就職して会社の寮生活をしていたとき、同期連中が酔っ払い、他の同期を次々に集団で風呂に落とすという遊びを始めたことがある。結婚して寮を出る人がいて、そのお祝いの飲み会の時のことである。筆者はたまたまその飲み会に出られず、寮に帰ってから何か騒いでい…