音響がとても良い映画で、彼のピアノの面白さを煮詰めた時間を過ごすことができる。1968年のセロニアス・モンク。コロンビア時代の終焉期で、1969年から次のジャズへ移行する嵐の前。その嵐とともにモンクの活動も実質終焉。ボクがモンクの死を新聞で知った頃は、遠い昔の過去の人だった。それから40年、今のほうが近い過去の人だと感じるのはなぜだろう。 2つの映画であるが、全くの地続きであり、舞台がニューヨークか欧州(西独)かの違いだけ。まるでモンクのアルバムが吹き込み時期・場所とレーベルが違うだけで、全て地続きである、ということと同じ。主役がモンクなのだから、同じになるのだ。 昔買ったアート・テイタムのア…