ティム・メジャーのホームズ・パスティーシュ第二弾です。 今回の依頼人、エドワード・マイブリッジというのは実在する人物で、小説の内容通り「動く写真」を投影する「ズープラクシスコープ」という装置を発明した人物です。 映画の発明者としてはフランスのリュミエール兄弟などの方がはるかに有名ですが、まあ、この時期多くの人が映画と言う新技術の開発にしのぎを削っていた、、、そんな時代の物語です、、、。とは言っても犯罪のトリックにそれが使われたとか、そういう単純な話ではありません、、、、 著者があとがきで触れているようにミステリーというよりはこの時代の映画黎明期について、著者が書きたかっただけ、と言う感じは少し…