doi.org 【背景】喫煙とうつは密接に関連しており、悪循環を形成している。抑肝散は、怒りや苛立ちなどの神経精神症状を鎮める効果のあるポリハーブ治療薬である。抑うつ傾向はあるが、薬物療法を必要とする大うつ病性障害のない喫煙者を対象に、禁煙(SC)治療中の抑肝散の有効性を調べた。 【方法】2016年6月から2020年5月の間に、日本の国立病院機構の12の医療センターで、多施設、二重盲検、無作為化、プラセボ対照、並行群間比較試験が実施された。この試験は、最初にSC外来診療所を訪れ、精神科または心療内科で薬理学的治療を受けておらず、うつ性自己評価尺度(SDS)で 39点以上の喫煙者を対象とした。参…