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R35

(一般)
あーるさんご

2007年12月6日より発売された第三世代GT-Rの車名形式。正式な車名形式は「NISSAN CBA-R35*1
2002年に生産終了となったスカイラインGT-R(BNR34)の後継車種として登場した


従来のスカイラインのエボリューションモデルではなく、新たなプラットフォームから起こされた新車種となっている。
そのため名称から「スカイライン」が外されている
世界初の独立型トランスアクスルレイアウトを採用したプレミアム・ミッドシップ・パッケージ、480馬力の大出力エンジン、デュアルクラッチトランスミッションの採用など、従来の国産スポーツカーにはない画期的な手工が話題となった


2009年12月にNCCBカーボンコンポジットローター、NISMOスポーツパッケージ、専用エアロパーツや軽量化を施された「スペックV」が追加された。
また、2009年モデルより設計面において(全長、燃料タンク容量、ミッションプログラムなど)の改良も加えられている。
この2009年モデルより標準タイヤがダンロップ製SP SPORT 600 DSSTになり、ブリヂストン製POTENZA RE070Rはオプション設定になった
2010年モデルではデータロガー機能も追加されている。


2011年モデルではビッグマイナーチェンジ施行、最大出力が530馬力、最大トルクが62.5まで上げられた
同時にラグジュアリーモデルである「エゴイスト」、サーキット専用モデルである「クラブトラックエディション」が追加された
なお標準タイヤはダンロップ製SP SPORT MAXX GT 600 DSST CTTに統一され、ブリヂストン製タイヤは廃止になっている


2012年モデルにおいて、エンジン出力は550馬力、最大トルクは64.5まで引き上げられている
同時に右ハンドル仕様にのみ左右非対称サスペンションが採用され、これにより左右重量差によるタイヤ荷重の偏りを解消している。
このモデルよりスペックVは廃止され、変わりに「トラックパック」という新たなサーキット走行向けの仕様が設定された。スペックVに標準装備されていたNCCBカーボンコンポジットローターはオプション設定となった。


2013年モデルにおいてはエンジンスペックはそのままに、ターボチャージャーの過給バイパス配管部に特殊オリフィス(絞り機構)を設けスロットルレスポンスの向上、ロールセンターの低下及びそれに合わせたサスペンションセッティングの見直しよるコーナリング時の応答性の向上が図られている。
また内装にはオプション設定で革張りの豪華内装「ファッショナブルインテリア」が追加された。


2013年3月をもって、R35GT-R開発責任者の水野和敏CPS(チーフ・プロダクト・スペシャリスト)兼CVE(チーフ・ビークル・エンジニア)が日産自動車を退社。開発チームは解散となり、今までのチームが統括して車両を開発していた体制から、その他の日産車同様に各部門が開発する体制になった。
後任には田村宏志CPSと金子晃CVEが指名され、R35の開発は継続される事となった。
なおこの時点でR35はカルロス・ゴーンの直轄プロジェクトから外れていて、現在はアンディ・パーマー日産副社長の直轄となっている*2


2014年モデルにおいてR35は大きな方向転換を迎える事となり、従来は「GT-R(グランドツーリング・レーシング)」の名が示すように1グレードで街乗り性能とスポーツ性能を両立していた開発方針を、グランドツーリングにシフトしたノーマルモデルと、レーシングにシフトしたNISMOモデルの2グレードに分ける事となった。

ノーマルモデルはより街乗りに適した足回りの大幅な改良が施され、ファッショナブルインテリアと車体にそれぞれ新色が追加された。
NISMOモデルには車体剛性の強化、専用エアロパーツ、専用エンジン、専用サスペンション、専用タイヤ、専用シートなどの各種NISMO専用装備が施され、よりサーキット走行に適した設定となっている。
なお「エゴイスト」「クラブトラックエディション」「トラックパック」の3グレードは廃止となった。

またNISMOモデルには別売りで「NISMO N Attack Package」という更なる性能アップを施す専用パッケージが用意され、これを装着した車両がミハエル・クルム選手によるドライブの下で、ドイツのニュルブルクリンクサーキット北コースにおいて量産車で世界最速となる7分8秒679というラップタイムを記録した。


2015年モデルにおいては基本スペックはそのままに、前年モデルより大幅に変わった足回りセッティングの改良が行われ、それに合わせたECU及び各種制御ロジックのチューニングが図られた。

またハコスカGT-R誕生から45年を記念して、特別色シリカブレスを施された「GT-R 45th Anniversary*3」と、スポーツ走行を好むユーザー向けの「GT-R Track edition engineered by nismo*4」の2グレードが新たに追加された。

また2015年モデルにおいても内装を2015年モデル相当にアレンジしたNISMOモデルが設定されており、こちらは非公開の50台限定で発売された。


2017年モデル*5においては内装、外装共に大掛かりな変更が加えられ、足回りの設定はそのままにボディ剛性の見直しが図られている。エンジン出力は570馬力、最大トルクは65.0まで引き上げられている。
グレードは2015年モデルに準じ、ピュア、ブラック、プレミアム、Track edition engineered by nismoの4グレードが設定されている。

また2017年モデルにもNISMOモデルが設定されており、基本スペックは2014年及び2015年モデルNISMOと同様に、2017年モデル専用の内外装が装着されている。


2018年モデルにおいては従来上位モデル(NISMO、プレミアムエディション)に標準設定していた車両防盗システムを全グレード標準設定へと拡大、その他Apple CarPlayを全グレードで対応させた。
基本スペックやグレードや価格は2017年モデルに準ずる。


主要諸元は以下の通り:

駆動方式:トルクスプリット式4WD

全長:4655mm*6
全幅:1895mm
全高:1370mm


ホイールベース:2780mm
トレッド・前:1590mm*7
トレッド・後:1600mm


車両重量:1740kg*8
乗車定員:4名*9
室内長:1750mm
室内幅:1475mm
室内高:1095mm


最小回転半径:5.7m
最低地上高:110mm


サスペンション・前:独立懸架ダブルウィッシュボーン式(ビルシュタイン社製ダンプトロニック)
サスペンション・後:独立懸架マルチリンク式(ビルシュタイン社製ダンプトロニック)


ブレーキ・前:ベンチレーテッドディスク式(φ380mmフルフローティング2ピースドリルドローター*10。対向6ポットモノブロックブレンボキャリパー)*11
ブレーキ・後:ベンチレーテッドディスク式(φ380mmフルフローティング2ピースドリルドローター。対向4ポットモノブロックブレンボキャリパー)*12


タイヤ・前:RAYS製鍛造1ピースアルミホイール、255/40ZRF20・97Y(ダンロップ製SP SPORT 600 DSST、オプションでブリヂストン製POTENZA RE070R)*13
タイヤ・後:RAYS製鍛造1ピースアルミホイール、285/35ZRF20・100Y(ダンロップ製SP SPORT 600 DSST、オプションでブリヂストン製POTENZA RE070R)*14

エンジン型式:VR38DETT
種類・シリンダー数:DOHC・V型6気筒
シリンダー内径・行程:95.5mm×88.4mm
総排気量:3799ml
圧縮比:9.0


最高出力[kW(PS)/rpm]:353(480)/6400*15
最大トルク[N・m(kgm)/rpm]588(60.0)/3200−5200*16


燃料供給装置 :ニッサンEGI(ECCS)電子制御燃料噴射装置
使用燃料:無鉛プレミアムガソリン
タンク容量:71L*17

トランスミッション:GR6型デュアルクラッチトランスミッション(ファイナルドライブ一体型トランスアクスル方式)


変速比 :
  
第1速:4.056 
第2速:2.301
第3速:1.595
第4速:1.248
第5速:1.001
第6速:0.796
後退:3.383
最終減速比:3.700

関連キーワード:GT-R、日産、スカイライン、ブレンボ、ビルシュタイン、RAYS、SP SPORT 600、RE070、トランスアクスル、デュアルクラッチトランスミッション、フロントミッドシップ、ランフラットタイヤ

*1:2011年モデルより燃費や排ガス性能が改善され、それに伴い車輌形式も"DBA-R35"に変更

*2:現在は日産を退社しており、後任はルノー副社長のフィリップ・クラン氏

*3:基本スペックはプレミアムエディションと同様

*4:基本スペックはブラックエディションと同様

*5:2016年モデルは設定されていない

*6:2009年モデルより4650mmに短縮、2011年モデルよりノーマルグレードはバンパー形状の変更に伴い4670mmに、2014年及び2015年モデルNISMOモデルでは4680mmに、2017年モデルでは4710mmに、2017年NISMOでは4690mmにそれぞれ拡大されている

*7:NISMOモデルでは1600mm

*8:スペックVは1680kg、プレミアムエディションは1750kg、2014年及び2015年モデルNISMOは1720kg、2017年モデルでは1760kg、2017年プレミアムエディションは1770kg、2017年NISMOは1740kg

*9:スペックV、トラックパック、NISMO N Attack Package装着車は2名

*10:2011年モデルよりφ390mmに拡大

*11:スペックVはNCCB(Nissan Carbon Composite Brake)φ390mmカーボンコンポジットローター

*12:スペックVはNCCB(Nissan Carbon Composite Brake)φ390mmカーボンコンポジットローター

*13:2011年モデルよりダンロップ製SP SPORT MAXX GT 600 DSST CTTに統一、またNISMO専用タイヤとしてダンロップ製SP SPORT MAXX GT 600 DSST CTT NR1が追加

*14:2011年モデルよりダンロップ製SP SPORT MAXX GT 600 DSST CTTに統一、またNISMO専用タイヤとしてダンロップ製SP SPORT MAXX GT 600 DSST CTT NR1が追加

*15:2011年モデルより390(530)/6400に、2012年モデルより404(550)/6400に、2017年モデルより419(570)/6800に、NISMOモデルでは441(600)/6800にパワーアップ

*16:2011年モデルより612(62.5)/3200−5200に、2012年モデルより632(64.5)/3200−5200に、2017年モデルより637(65.0)/3300−5800に、NISMOモデルより652(66.5)/3600−5600にパワーアップ

*17:2009年モデルより74Lに容量アップ

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