2.5ゲイ映画の、グレタトゥーンベリ的な正義感がきらいです。LGBTQコンテンツが必ず持ってしまう慈善な空気がにがてです。 ゲイならば、ピュアな愛をやる──わけじゃない。ゲイのカップルだって、浮気も裏切りもあるでしょうに。 LGBTQのメディア露出/コンテンツ製作にともなって、その当時者が、純粋であるとか、被害者であるとか、深い思慮をもっているとか──の描写がなされるけれど、そんな寵児的あつかいは、かえって、迷惑なんじゃなかろうか。異性愛者も同性愛者もただのひとなわけだし・・・。 むろん、そう思ってしまうのは、たんに実情を知らないから──でもあるが。 この映画が訴えていることは、正論だけど、な…