これは 増える一方の家計資産、経済格差による<分断>から<切断>へ、同じく<切断>されたオーディオ趣味 の続きです。 ξ 思い出すと20世紀は、できれば優雅にソファーの置かれた「応接間」(おうせつま)のある一戸建てが賃労働者の最終目標になっていたような気がする。 退職金で家を買う(=買える)、と聞いたこともあり決して不可能な夢ではなかったろう。 おそらく20世紀は、子どもたちを高校・大学に行かせ、それなりのところに就職させ、それなりのところに娘を嫁に出し、郊外にささやかな「マイホーム」を建て、妻と二人っきりになった晩年のスタートには、時々、幼い孫が訪ねて来たりすれば、100点満点の人生だった、…