広大なヘッドルームで知られるSONY C-37Aは、もともとレッキング・クルー(1960〜70年代にかけてロサンゼルスで活動したスタジオ・ミュージシャンの総称)に大変人気のあったマイクだ。U2やピーター・ガブリエルのプロデューサーとして知られるダニエル・ラノワのほか、近年ではボン・イヴェールなどが好んで使用したという。キャピトル・レコードやサンセット・サウンドなど、ロサンゼルスの老舗スタジオでは現在もよく使われている。その伝説的なビンテージ・マイクC-37Aを現代的な解釈で再現したというMOJAVE AUDIO MA-37を見ていこう。 レビュー&テキスト:山田ノブマサ カーディオイドとオムニ…