年代別も含めた代表監督にとって、フレンドリーマッチ的な大会で勝利と育成のバランスを取るのは非常に難しい。男子U-20の船越優蔵監督は、最大の目標だったU20世界選手権出場を決めた後のアジアカップ準決勝で、過剰なターンオーバーを敢行して結果的にオーストラリアに敗れた。せめてGK荒木を起用していればという内容だったが、「育成」というより、「招集した選手は使ってあげたい」という親心のように見えた。 そして、なでしこジャパンを率いるニールセン監督はバランスを取りながらも絶妙のさじ加減を見せる。3試合それぞれに異なるコンセプトと選手起用を展開し、それらをすべて意味のある形で結実させてしまったのだ。 シー…