TESTSETからの流れで肉感的な無機質を耳に流し込みたかった。小室哲哉のその後のゴシップサイドに繋がって行くユニットでもあり、なかなか音楽としては正当な評価を受けることのなかった存在だったかな。それまでのTKサウンドとしてのキャッチーさを極力排して、当時のアンダーグラウンドなフロアサウンドを小室流に染め直してみたかのごとくのサウンドメイキング。もちろん作っているのがかの本人であるが故に、あちこちにTK臭さが漂うのは事実。でもそこまでも排してしまったら、当時の彼としての実験的な音作りは成立しないわけで。ブランドは保持しながらも新たな一手を探っていた作品としてはとても興味深い。暗いトーンが漂うダ…