膨大な利用者をもつSNSは、もはや巨大メディアである。しかも編集者がいないか、編集はめったに行われないものなので、偏った情報や全く嘘のものでも流れてくる。そこで、運営事業者にコンテンツの管理を求める「コンテンツモデレーション」という考え方(*1)が出てきた。いくつものSNSが、その方向で緩やかな管理を始めている。そんな中、政治とSNSについて、先週いくつか注目すべき報道があった。 まず、過去のこと。先週トランプ前大統領が出版した書籍では、2020年の大統領選挙においてFacebookに対し、バイデン大統領の疑惑を隠ぺいしたとしてザッカーバーグCEOを監視し「終身刑にするぞ」と脅したと自慢してい…