いま振り返ってみても、格別のセットリストだったなと思う。「新旧織り交ぜた」という、ライターにとって便利な常套句があるけれども、まさしくその通り。スマパンの顔たる2作の名盤『MELLON COLLIE AND THE INFINITE SADNESS(メロンコリーそして終りのない悲しみ)』(1995年)と『SIAMESE DREAM(サイアミーズ・ドリーム)』(1993年)からの“誰もが聴きたい曲”を主軸に据えつつ、現時点での最新作『AGHORI MHORI MEI』(2024年)の空気をふんだんに散りばめるというショウ構成。ステージやスクリーンも意外なほど簡素なもので、メンバーの挙動や楽曲に集…