ブラックバーン Roc
世界の駄っ作機、その筆頭。蛇の目の花園の一員。
ボールトンポール製の7.7mm4連装動力銃塔を搭載して艦隊防空に充てよう、と言う
構想の下に開発。発想的には、空中を移動出来る対空機銃と言ったイメージか。
しかし実際に出来上がったものは、高速爆撃機として開発されていたスクアをベースに
動力銃塔を搭載したものであり、エンジンの非力なところに過大な重量物を搭載した結果
・・・・お察し下さい。
この戦闘機が追いつけるのは、同海軍の「複葉」雷撃機 ソードフィッシュ程度である。
そして、銃座の配置上、側方〜後方にしか射撃出来ない上に、前方に向けた固定機銃など
を持たない(武装は銃座のみ)ため、追い越された場合全く以て攻撃が出来ないと言う
凄まじい機体となっている。
しかし、こんな機体でも実は敵機を撃墜した記録がある。
開戦初期には、後方(通常の戦闘機では死角)から襲おうとした独逸戦闘機を返り討ちに
するなどの戦果を挙げているが、直ぐに実態が割れてしまい以後は(略)
最後は標的曳航機や飛行場での対空銃座替わりとして運用されていた。