波形テーブル
音楽用シンセサイザーで、楽音サンプルや再合成音から切り出した短周期ディジタル波形を音源とする方式。
ディジタルシンセ開発初期から各種試行がなされ、特に画面上で直接波形を描くWaveDraw機能(Fairlight CMI, PPG Waveterm等)はディジタルシンセの柔軟性の特徴として持てはやされる事もあった。
より一般向けには1980年代中頃、アナログ→ディジタル移行期のハイブリッド・シンセでこの方式が採用され、広く一般に認知されるようになった。この時期の代表的機種は国内ではKORG DWシリーズ、海外ではENSONIQ SQ/ESQシリーズ、PPG Wave、Prophet VS等がよく知られている。
なお PPG Waveは Wavetableに128個の波形を並べVelocityやEnvelope,LFOで波形を切り替えるWaveSequence方式、
Prophet VSは4つの波形を JoysticやEnvelope等で切り替えるVectorSynthesis方式として、それぞれ分類される事も多い。