米国は、ずっとイスラエルを擁護してきた。国連安保理で再三出されるイスラエル非難、停戦要求の決議案を、ことごとく拒否権を使って葬った。これは、ロシアのウクライナ侵攻に対する非難決議を、ロシア自らが拒否権を使って阻んだことに重なる。ネタニヤフ政権の強硬姿勢がエスカレートする中、米国バイデン政権は国際政治の場で追い詰められていた。 例えば、強権的手法で南アジアや太平洋諸国に圧力をかける中国と比較され、「いざとなれば米中どちらを頼るか」の問いに対して南アジアのイスラム国家マレーシア、インドネシアは中国を選ぶという。 そんな「潮目」が変わったのが、今月初めに起きた事件。NGOの<World Centra…