20年前までは、絵筆は私にとって魔法の杖であり、作画はパワフルな召喚魔術のようなものだった。 あの頃は、まさか自分が全く絵筆を持てなくなる日が来るなど思いもしなかったけれど、あるんだね、こういうことが。 クライアントさんからの無理な注文に全力で応えているうちにある日突然描けなくなったんだ。 スランプっていうやつなのかな? 「好きを仕事にする」に仕掛けられた落とし穴にドゴーーンとはまっちゃったんだよね。 もうびっくりさ(笑 まー、まだしばらくは描ける気がしないな。 その日から、私は片翼の鴉になってしまったのだった。 painted by Miku 2002 古いPCのデータを掘り返したら破棄して…