過酷な冬だった この冬 古家は 重みに歪んで 狂いが生じて もう戻らない と わかった そうか 狂いか歪みか と おもった 狂う 壊れる そういう言葉たち 自分には ひとには もう 言わないでおこうねえ… パパ と ごめんなさいした 神仏のお仕度した いつもの 祈らせてください も かなえられそうもなくて 朝 も くるしいなあ シーちゃん…って それは やがて ごめんなさいだから やっぱり 起きられた ありがとうだ と なって… いま すべてに 謝る ゆるしてください と そうして すべてに ありがとう…となる すっかり忘れてたけれど… あの本 あの天国の 登山家の本 忘れてしまってるなあ ま…