前回の記事に書いたように、キリスト教国と比べると日本は堕胎に極めて寛容です。 だから、6月9日の朝日新聞の耕論には、朝日新聞の購読を止めようと思うほど、怒りが湧いてきました。とりわけ腹が立ったのは、次の文章です。 「中絶を罪悪視する医療者もいて、冷たい視線を向けられたり、取り出した胎嚢(たいのう)を見せて『忘れないように』と説教されたりという話も聞きます。『ケア』の対象であるべき中絶が『罰』とされているのです」 「中絶を罪悪視する医療者もいて」とありますが。「中絶を罪悪視する」のは当然ではないでしょうか。中絶とは、胎児の殺人です。罪悪視しない医療者がいたとしたら、それこそ問題です。 「取り出し…