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田邉祐司ゼミ 常時英心:言葉の森から

2017-07-03

教育実習の感想

 5月29日から6月17日まで母校S高校で教育実習をさせていただいた。その中で自分の改善点を多く発見することができたが、その中でも重要だと思われる三つの点に関して以下述べていく。

 まず自分は根本的に英語力が十分ではなかった。授業の準備をする際にもし知らない単熟語や文法を見つけたならば、教壇に立つ前に調べそれを生徒に教えることは可能であるが、授業中の生徒からの不意の質問全てを予想し、前もって答えられる準備をすることは不可能である。実際に私が特進クラスで英文法の授業をしていた際、一人の生徒が、「限定用法と叙述用法の定義を教えてください。」と質問をしてきた。その時行っていた分野ではなかったので全く予想も出来ず、戸惑ってしまい、結局時間と信頼を失っただけであった。そのような状況下で必要になってくるのが、教師の英語力である。どんな質問にも答えることができる能力を持っていることは、授業を円滑に進めるために役立ち、更には生徒の信頼にも繋がってくる。よって、英語力をさらに向上させなければならない。

 二つ目の改善点として重要なものは、授業の目的である。授業というものはただ生徒に答えを教え込むことではなく、生徒がどのように問題を解いていけばいいか、その道しるべを示すことである。実際に私が行っていた授業は、例えば、不定詞副詞的用法には多くの訳し方があるが、それを一つずつ例文を使って意味を教えていただけであった。もちろんこれだけではその場しのぎであり、生徒が実際に長文の中で副詞的用法を見つけた場合、自身で和訳ができるようにはならない。判断の根拠まで伝える必要があると気づかされた。

 三つ目は、これは私が教師として一番の要と考える、「英語の専門性」である。ただ教科書を見てそれに従い授業を進めることは誰にだってできる。そもそも教師とは、各自持っている専門的な学識を生かし、教育を司る者のことを言うが、私にはその能力を十分に備えていなかった。例えば授業で新出単語を確認する際、私はただ単調にその意味を教えていた。もちろん何の面白みもないので生徒は退屈している様子であった。単語の語源、覚え方、派生語、会話で使われる際のニュアンスなど、たった一つの単語でさえ話の広げようは多岐に渡る。それを知識として身に着けて置き、実際に現場で語ることによって表れる面白み、それが「専門性」であると私は考える。それによって授業はより深みのあるものになり、生徒の内的動機づけを刺激するであろう。それを身に付けないでは教師の意味をなさない。

 以上三つの改善点を常に頭に入れ、日々授業力向上に精進してゆくつもりである。(Big lake)