がんばれ僕らのフロッピー

 きょう、“いつものように”アキバへいてみると、あっちこっちに警官が姿が。しかも場所によってはバリケードまでできている始末。秋葉原もついに戒厳令下におかれたかと思わせるような光景を横目にヨドバシカメラのそばのガードをくぐってクロスフィールドの前に出てみるとものすごい人だかり。そしてなにやら街頭演説の声が。なんと人だかりの中心には「安倍晋三(一発変換しないでやんの)」「谷垣禎一(こっちは一発で出た)」「麻生太郎」と垂れ幕がかかったマイクロバスが!こんなところで総裁選の街頭演説をやるとは、自民党も焼きが回ったというか・・・。
 ちょうどそこでは、麻生太郎外相が演説を始めた。その第一声は「オタクの皆さんこんにちは」。失礼な!そして場所柄を考えてか、「皆さんキャプテン翼って知ってますよね」と続ける。世界的にヒットしている日本のアニメなどを引き合いに出して、政治的にうまくいってない中国も含め、日本のサブカルチャーが世界的に支持されていると説き、日本の国際社会における立場は健全であることを強調し、自らの外交政策の正しさを誇示するかのような話を切々と語っていた。
 開幕早々消化試合の様相を呈している自民党総裁選、大変なことでも起こらない限り、今月中には「安倍内閣」が発足することになるだろうが、麻生太郎というキャラクターもなかなか捨てがたい。
 実は麻生氏についてはオタクからの支持が意外に強いようだ。かつて(といっても3年ほど前だが)総務大臣に就任した際の記者会見でで「これからは全てフロッピーディスクですむようになる」との名言を発し「麻生太郎=フロッピー」という関係が定着し、失笑と同時に親近感を覚えたネット住人が増えた。さらに代表的萌えアニメローゼンメイデン」のファンであることが発覚するや、オタクからの支持は一気に上がったのである。
 麻生氏といえば、往年の宰相・吉田茂の孫であり、明治の元勲大久保利通の玄孫という、飛びっきりの毛並みの良さで知られているが、そういう家柄の人物がオタクに対して理解があるというのは正直、心強い限りである。いずれ、オタクとして初の総理大臣になってくれることを望むものである。