小川下＠九条

小川下と書いて「こかげ」と読む。大阪ドームにも程近い下町、九条商店街からちょっと脇に入ったちゃんこ鍋屋。ここのちゃんこは通称「草鍋」一人前1200円。その名の通りニラ、もやし、シロ菜と野菜がてんこ盛り。他にも豆腐、春雨、豚バラが底に仕込んであるけどそれはあくまで脇役、主役は野菜。
鍋に張る秘伝の出汁は不思議に美味く、鍋を炊いてるうちにどんどん野菜の味も出てくる。
芥子醤油をダシで薄めてタレにするのがちょっと珍しい。最後の雑炊の美味さは言うまでも無し。こんなの家でもできそうなのになぜかやっぱり違うのよねえ。
大阪の冬と言えば思い出す味。そりゃもちろん「てっちり」もいいけどさ…

プーシキン美術館展 国立国際美術館＠大阪 中之島

小川下に向かう前に行ったのがプーシキン美術館展。
シチューキンとモロゾフと言うロシアの大富豪が集めた、印象派からマティス、ピカソあたりまでのコレクションとのこと。揃いも揃ってなぜか美味そうな名前の二人だけどとんでもない金持ちだったんでしょう。革命が起こるのも無理は無いか…。しかし成金じゃなくて筋金入りの大富豪だけにちゃんと審美眼もあったってのはさすがですな。
http://www.asahi.com/pushkin/
いろいろあるけど個人的にはやっぱりマティスの「金魚」に止めを差す。イメージしていたのよりはるかに大きく縦2メートルほどもある大作。100年も前に書かれたとは思えない何たるカッコ良さ。ポスターでもいいから原寸大で欲しいけど貼る所が無いわな…。