日本の競馬と資本主義

寒の戻りで、関西では大阪や神戸でも雪が降った。
すき焼きを食べるなら今のうちである。


日曜日に阪神競馬場で行われたフィリーズレビューでは、福永騎手騎乗のラインクラフトが勝ち、2着のデアリングハート、3着のエアメサイアともども、桜花賞の優先出走権を得た。
レース後のインタビューで騎手自身認めていたように、道中頭を上げるシーンがあり、正直本番の千六ではどうか、という不安を残した。しかし、応援してみたい馬である。
直線を向いて坂にかかるあたりの情勢では、とても届かないのではないかと思ったが、追い出してからの勢いが段違いで、一番外に持ち出されると豪快に差しきってしまった。不安な気持ちにさせるのだが、強いことは強い。

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福田・磯崎対談を読んで

先日、中国の革命家の女性秋瑾の生涯を扱った武田泰淳の小説『秋風秋雨人を愁殺す』について、二度にわたって書いたが、たまたま新しく発売された雑誌に秋瑾や魯迅・周作人のことが話題にされている対談が掲載されていることを知ったので、読んでみた。
文芸誌『新潮』の4月号に掲載された福田和也氏と磯崎新氏の対談、「国際と国粋の臨界点」がそれである。

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